「教えて考えさせる授業」を創る:学びの深化とその実践

教育書・子育て本 レビュー

「教えて考えさせる授業」を読んで、多くの学びを得ました。本書の中から特に勉強になった三つの内容を共有し、私の考察を交えて紹介します。

本の紹介

『「教えて考えさせる授業」を創る』は、教育の現場でどのように生徒たちの学びを深めるかについて考察した書籍です。本書は、教師がどのように教えることで生徒の考える力を引き出し、主体的な学びを促すことができるかを具体的に解説しています。読んでみて、教育に対する新たな視点を得ることができました。

教えて考えさせる授業とは?

「教えて考えさせる授業」とは、単に知識を伝達するだけでなく、生徒自身が考え、理解し、応用できる力を育てる授業のことです。教師は生徒に問いかけ、考える機会を提供し、深い学びを促進します。このアプローチは、生徒の主体的な学習態度を引き出し、長期的な学習効果を高めることを目指しています。

授業の流れとしては以下の流れとなる

  • 予習
  • 教える場面(コツなどを伝えたり、手本を見せる場面)
  • 理解確認問題(教える場面で伝えた内容が理解できているかを人に伝えることも通して確認する場面)
  • 理解深化問題(さらにレベルを上げた問題や間違いやすい問題に取り組むことで理解を深める場面)
  • 振り返り

受容学習は受け身の学習ではない!

従来、受容学習は知識を一方的に受け取るだけの受け身な学習と見なされがちでした。しかし、実際には受容学習も能動的な過程を含んでいます。新しい情報を理解し、それを自分の既存の知識体系に組み込むことは、能動的な行為です。新しい知識を既存の知識と関連づけることで、記憶の定着や理解が高まります。これは、教育心理学の研究でも裏付けられており、関連づける学習法は長期的な記憶形成に効果的です。

予習や教えられることで意欲を失うわけではない

予習をしたり、事前に教えられたりしたからといって、学習意欲や興味が損なわれるわけではありません。これは、映画の予告編や物語の結末を知っているからといって、本編を見たくなくなるわけではないことと似ています。むしろ、

  • 自分で内容を確認したい!
  • 他の解釈があるのではないか?

と考えることで、意欲がかき立てられることもあります。実際に、「ネタバレ有り」の方が作品への評価が高まるという研究もあります。学習においても、事前の知識が好奇心を刺激し、より深い理解と探究を促進することが期待されます。

教科書を活用して、教科書を超える授業を!

教科書の内容を基礎として、それを超える発展的な授業を行うことが大切です。予習をしてすでに知識を持っている子どもたちもいれば、内容の理解に苦しむ子どもたちもいます。そのため、教科書の基本的な内容を教えた後で、その知識を土台にしてさらに深い考察や応用問題に取り組むことが求められます。例えば、学力テストで出るような発展的な内容に挑戦させることで、学びをより深めることができます。

まとめ

「教えて考えさせる授業」を通じて、受容学習の能動性、予習や事前知識の意欲向上効果、そして教科書を超える発展的な授業の重要性について学びました。これらのポイントを実践に取り入れることで、生徒たちの学習効果を最大限に引き出すことができると確信しています。

また、この本はどのように授業を行ったのかについても書かれているので、即実践にも活かすことができます。

今後も、学びの深化を目指して日々の授業に取り組んでいきたいと思います。

最後に

不易と流行でこういう本はいつまでも大切なことを教えてくれますね。

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