より指示・命令を通るようにしたいなら、指示・命令をやめる!?【実践編】

教育

自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について勉強し、小学校教員として10年以上勤務しました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父になり、育休も取得し育児に関わっています。

子どもが指示・命令を聞いてくれないんですよ。

って悩み、教育や子育ての場面でよくあると思います。そんな時には、思い切って指示・命令をやめると上手くいくことが増えますよ。

今回の記事では、指示をやめてどうするのかについて説明していきます。やめる【理由編】も少しでも気になれば読んでみてください。

相手が選択肢を持てるように

【理由編】でも書いたのですが、相手にとって選択肢がなかったり、強く言われりすると、「ブーメラン効果」や「心理的リアクタンス」が発生してしまいます。なので、相手が選択肢を持てるような声かけをします。

具体的な例は、次のような感じです。

〇〇してくれたら嬉しいな😆 I(アイ)メッセージを使う!!

教師から児童・大人から子どもといった関係性で、指示・命令を使うと強制になってしまいます。

なので、I(アイ)メッセージを使いましょう。

Iメッセージと指示・命令(Youメッセージ)との違いは

  • Iメッセージ・・・主語が私となる。
  • Youメッセージ・・・主語があなたになる。

使い方としては

〇〇君、掃除をしなさい!!→(私は)掃除をしてくれたら、嬉しいな。

などに変えます。これだけで指示や・命令が通るようになります。

これが基本なので、どんどん使って行きましょう!!

より詳しくIメッセージを使って、子ども達に気持ちよく動いてもらおう!!で記事にしています。

他にも使える技

基本的に、Iメッセージ主軸に、下記の技を組み合わせていくと、より伝わるようになります。

選択肢の中から選んでね(選択話法)

相手に選択肢を示し、そのどちらかを選べるようにするものです。

選択肢をこちらが掲示することで、『しない』という選択を除くことができます。

算数と国語どっちのプリントからする?(しないという選択肢を無くしている。)

他の例については子どもに自分が選んだと見せかけて、こちらの指示を通す方法!!(ダブルバインド)子育てや教育で使おう

基準を変えちゃおう(アンカリング)

最初に示した数字などが基準となり、その基準より多いか少ないかで判断するようになる。

宿題のプリント5枚にしようかな〜。(5枚が基準になる)でも、3枚でいいか。(5枚より少なくなっているので、量が少なく感じ了承しやすくなる。)

決まっているからするでしょ(デフォルト)

予め決まっていることがあると、そのレールに乗ってしまう。

5年生になったので、委員会入りますよね。どれにしますか。

これは、既定路線として、5年生になったら委員会に入ることが決まっており、どの委員会に入るかだけが選択肢として残されている。

みんなしているよ(社会規範・モデリング効果)

みんなが良いとしていることをしようとする意識。

A君掃除がんばっているね!!

お!B君も掃除始めたね。

みんながんばっているね!

教師や親がA君の行動にフィードバックをしたことで、その集団の中で、どんな行動が良いのかが伝わり、その行動を行おうする子が増えるようになります。

少しぐらいならしてもいいかな(イーブン・アペニー・テクニック)

これは、少しぐらいならしてもいいかなという気持ちになるものです。

宿題一問ぐらい増やしてもいいかな?

まずは簡単なもので、次に本題を(段階的要請法)

最初に簡単な要求をして、その後本題の要求をすると、許可してもらいやすくなる。

そこのほうきをとって欲しいんだけど…。

ありがとう!!

じゃあそのほうきで、ちょっとここを掃いてもらってもいいかな?

いつも「はい」を引き出しておこう(YES法)

前にもOKを出していると、続けてOKを出しやすくなるというものです。

これは、さっきの段階的要請法と似ているのですが、いつもOKを出しているから、次もOKを出しやすくなります。学級経営の最初や、この記事を読んだ後は、相手がOKを出しそうなものを提起して、土台作りをしておくのがいいですね。

注意

基本はIメッセージです。相手に選択肢を持たせ、どうするかを委ねることが大切です。なので、いつでも断られてもいいような準備をしておくことが大切です。また、これは断られたくない!!って時にだけ、指示・命令を使うようにすると、いいのかもしれません。

終わりに

基本的には子どもに選択を委ねつつ、様々な技を駆使して最低限守らなければいけないところをキープしていくことが大切なのかなと思います。次回は、一つ一つの技をどのように小学校現場で使っていたかを記事にしたいと思います。

最後に、自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について学習し、教員として困っていた時期に教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。

その時の内容や、今でも勉強している育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。

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