マス計算のメリット 6選

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自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について勉強し、小学校教員として10年以上勤務しました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父になり、育休も取得し育児に関わっています。

今回は、マス計算のメリットについてまとめたいと思います。よく単純計算ばかりで思考力はつかない!!みたいな批判を見かけます。しかし、深く探ってみると多くのメリットがあることが分かります。

このブログを読んだら、マス計算の良さを理解していただけるのではないかと思います。

マス計算とは

陰山先生が推奨されている学習方法で、単純な計算問題をスムーズにできるようにすることを狙って、繰り返し練習するといったものです。上記のような問題を行います。陰山先生のTwitterのリンクも貼っときます

また、ドラゴン桜2でも取り上げられていました。

ドラゴン桜2 三田紀房/講談社



マス計算のメリット

単純計算の自動化で、思考力の余力を

単純計算が自動的にできるようになれば、思考力に余裕ができます。

上記のような問題を解くときには、

下線部のように、18+4=22ように二桁+一桁の計算が出てきます。

この計算を指を使ってしたり、筆算で計算するようなことになれば、本当はかけ算の筆算について学習しているのに、それ以外のことに一杯一杯になってしまい、学習効率が下がってしまいます。

ワーキングメモリへの負荷が高くなり過ぎてしまうんですね。

例えれば、自転車に乗り慣れていない時に他のことを気にすることはできませんが、慣れてしまえば、友達と話をしながらでも乗ることができる

ような感じですね。

成長を実感しやすいから、成長マインドセットになれる

マス計算のように同じ問題を繰り返し行うことで、

  • 前回よりたくさん問題が解けた。
  • 前回よりタイムが早くなった。
  • 前回より正確に解けた。

などの成長を実感しやすくなります。

これが、成長マインドセットにつながります。親や教師も成長に目を向けて声かけすることができるところもいいですね。

成長マインドセットになると

  • 物事に粘り強く取り組める。
  • いろいろなことに挑戦できる。
  • 能力が伸びやすくなる
  • ストレス耐性が高くなる。

のようなメリットがあります。詳しくは子どもへの最大のプレゼント!!成長マインドセット!【基礎編】子どもへの最大のプレゼント!!成長マインドセット【実践編】親や教師としてどうする?を読んでみてください。

伸び悩みが成長につながることを理解できる

ベイビーステップ 45巻より

上記の漫画の図を見てください。この成長と成長の間にある、壁と表記されている部分がプラトーです。

プラトーの期間中、脳は知識を整理して使える形にしてくれています。その後、一気に成長することができます。

プラトーを超えると一層の成長があることを知っていれば、努力を続けることができたり、工夫をし続けたりできるのかなと思います。

これを自覚させるのに一番有効なのは、マス計算だと思います。

マス計算なら、タイムをデータとして残しておけば、

  • 今が伸び悩みだ。
  • 一気に伸びた。

といったことに気づくことができます。

処理速度の向上が自己肯定感につながる

処理速度が速い児童の方が、自己肯定感が高くなる傾向があります。テストの場面・授業中と具体的に考えていこうと思います。

テストでも

  • 同じテストでも、全部解き終わって、80点の児童
  • 解いた問題全問正解で80点の児童

こんな二人がいた場合、前者の児童の方が自己肯定感が高い結果が出たそうです。

これは、「一度全問解くことができた。」という達成感があるからなのかなと思います。

授業でも

処理速度が早ければ、早めに問題を解くことができるので、

  • 発表回数が増える。
  • 間違っていても、直す時間がある。など

成功体験を得る機会が多いと思います。

ワーキングメモリ(作業記憶)の向上

単純計算を集中して行うことで脳の前頭葉が活性化します。

この前頭葉がワーキングメモリにとても関係する部分なのです。単純計算を行なって、ワーキングメモリを増やせるようにしていきましょう。

このワーキングメモリが向上することによって、

  • 思考力の向上
  • 自己コントロールの向上
  • 新しいことへの習得難易度の低下
  • コミュニケーション能力の向上など

多くの恩恵を受けることができます。

学習の始まりをルーティン化できる

学習の始まりを簡単なことや得意なことから始めることによって、学習への集中力が上がります。

また、人間はやり始めることによって、集中力が上がっていくので、本題に入るころには、集中力が上がった状態になります。このようなことを作業興奮と言います。

終わりに

これだけ効果のあるマス計算。少しずつでも取り組んでみてはいかがでしょうか。自分も学校現場で活用していました。

最後に、自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について学習し、教員として困っていた時期に教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。

その時の内容や、今でも勉強している育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。

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