【第5弾】見た目だけじゃない。わくわくゲート復活を支える「中身の進化」

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前回までは、「デザイン」や「使い勝手」という視点から、わくわくゲートが今こそ輝く理由を語ってきました。

しかし、いくら見た目をSUV風にして、ドアを便利にしても、肝心の「走る機能」が伴っていなければ、それはただの「なんちゃってクロスオーバー」で終わってしまいます。

「ミニバンでしょ? 悪路なんて走れないじゃん」 「しょせん、雰囲気だけでしょ?」

そう思う方もいるかもしれません。 実は、今のホンダの技術(中身)こそが、あのアウトドアコンセプトを受け止めるのに最も適した状態に進化しているのです。

今回は、少しマニアックですが重要な「パワートレイン」と「四駆性能」の話をさせてください。

「1.5Lターボ」へのアレルギーが消滅した

https://global.honda/jp/tech/Engine_technology_VTEC_TURBO/images/s01.jpg

かつて5代目ステップワゴン(わくわくゲート搭載モデル)が登場した際、一部の層から懸念の声がありました。 「こんなでかい車体に、たった1.5Lのエンジンで大丈夫か?」

当時はまだ「排気量=偉さ」という価値観が根強く、ダウンサイジングターボのメリットが浸透しきっていませんでした。 しかし、今はどうでしょう。現行のステップワゴンも、シビックも、基本は1.5Lターボです。世の中の多くの車が小排気量ターボになり、「1.5Lターボ=非力」という偏見は完全に過去のものになりました。

さらに、今のホンダには熟成された「e:HEV(ハイブリッド)」があります。 モーターによる強烈なトルクと、滑らかな走り。これは重い荷物を満載して山道を登るキャンプシーンにおいて、かつての2.0Lエンジン以上の頼もしさを発揮します。

つまり、エンジンの面での「引け目」はもうどこにもないのです。

ホンダの四駆は「生活四駆」から「武器」に進化した

そして、最も強調したいのが「4WD(四輪駆動)システム」の進化です。

一昔前のミニバンの4WDといえば、いわゆる「生活四駆」が主流でした。 前輪が滑ってから、「おっと危ない」と後輪が助けてくれる。あくまで雪道でのスタック(立ち往生)を防ぐための保険のような存在です。

しかし、近年のホンダの「リアルタイムAWD」は別物になりつつあります。 特にヴェゼル以降の評価が高いのですが、各種センサーからの情報を基に、「滑る予兆」を検知して、滑る前から後輪にトルクを配分する制御が飛躍的に賢くなっています。

昔: 滑ってから動く(保険)

今: 滑らないように動く(制御)

この違いは大きいです。 未舗装のキャンプ場や、雨上がりの草地、砂利道。 今のホンダの四駆なら、こうした「ちょっとした悪路」でも、ドライバーに不安を感じさせることなく、グイグイと車体を進めてくれます。

本格的なクロカン四駆とまでは言いませんが、「週末冒険に出かけるギア」としては十分すぎる性能を、今のステップワゴンは既に持っているのです。

結論:ガワだけでなく、足元も整っている

デザイン: 左右非対称を「機能」として再定義する(前回までの話)

中身: ダウンサイジングの定着と、賢くなった四駆システム(今回の話)

この2つが揃った今、わくわくゲートのアウトドア仕様は、単なる「着せ替え」ではありません。 「中身の実力に見合った、正しい姿」なのです。

技術的な裏付けは揃いました。 では、いよいよ次は「誰が買うのか?」という生活者の視点に戻りましょう。

今のミニバン市場は「オットマン」や「豪華な内装」がトレンドですが、子育ての現場において、それらは本当に正義なのでしょうか? 次回は、あえて高級化トレンドに異を唱える「逆張り」の提案です。

次回予告:第6弾|生活視点編(子育て期には「快適装備」が“邪魔”になる瞬間がある)

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