「財政が危ないから減税なんて無理だ」と思っていませんか？
実は、その“財政ヤバい論”にはツッコミどころが満載です。この記事では、通貨の仕組みや国債の本質から、よくある誤解を一つひとつ解きほぐしていきます。
はじめに：「借金が多すぎて減税なんて無理…」本当にそう？
「国の借金は1000兆円超えてるんだから、減税なんて無理に決まってる」と言われることがよくあります。でも、そう思ってしまうのは「通貨の仕組み」を知らないからかもしれません。
この記事では、以下のような“財政の矛盾”にツッコミを入れながら、通貨と国債の本質を一緒に見ていきましょう。
1. 紙幣と硬貨の扱いが真逆という矛盾
紙幣は、日本銀行が国債を買うことで発行されます。これは「政府の借金」とされます。 一方、硬貨は財務省が直接発行し、「収入」として扱われます。
同じ「通貨」なのに、なぜ一方は借金で、もう一方は利益になるのでしょうか？
2. 国債は“借金”ではなく、通貨を生み出す仕組み
国債は単なる「負債」ではなく、以下のような仕組みでお金を生み出しています。
政府が国債を発行 日銀がそれを買い取る 市中にお金が供給され、政府は支出が可能になる
つまり、国債発行は「お金を生み出す手段」でもあるのです。
3. 無視される通貨発行益（シニョリッジ）
たとえば1万円札の製造コストは約20円。差額の9,980円は通貨発行益（利益）になります。
なのに、なぜ「財源がない」と繰り返されるのでしょうか？
図：1万円札の原価 vs 額面（通貨発行益の構造）
4. 「じゃあ硬貨で出せばよくない？」という素朴な疑問
実際、硬貨は収入になるわけですから、「不足している予算を硬貨で補えば？」という発想もありえます。
しかし、なぜか政府は紙幣（＝借金扱い）で賄いたがるのです。意図的に“借金”として見せたいのでは？と疑いたくなります。
5. 国債を返しても、そのお金は戻ってくる仕組み
国債の多くは日銀が保有しています。政府が日銀に返済しても、その利益は国庫納付金として政府に戻ってきます。
まるで「左ポケットから右ポケットへ移しただけ」のような構造です。
6. 「財政破綻」と「国債は安全」の矛盾
「日本は財政破綻寸前！」と報じられる一方で、 「個人向け国債は安全です、今が買い時！」と宣伝されている現実。
破綻しそうな国が発行する債券が「安全」というのは、どう考えても矛盾しています。
7. 政府の借金＝民間の資産になるという視点
家庭の借金とは異なり、国の借金はそのまま民間の資産になります。
図：
・家庭の借金＝負債のみが残る
・政府の借金＝国民や企業の資産として記録される
つまり、政府の赤字は民間の黒字でもあるということです。
おわりに：仕組みに目を向ければ「借金ヤバい論」は崩れる
「国の借金が多いから増税は仕方ない」「減税は財源がないから無理」
――そう思い込んでいませんでしたか？
でも、本当に必要なのは「仕組みを理解すること」。
借金かどうかではなく、その構造がどうなっているかを見ることで、まったく違う景色が見えてきます。
🧠あなたはどう思いましたか？
通貨の仕組みを知ることで、「財政破綻」のイメージが変わった人も多いのではないでしょうか。
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