──海外インフレ×日本デフレが生み出す“ご褒美の構造”

■ はじめに
「なぜ資産家は消費税に反対しないのか?」
「むしろ歓迎しているように見えるのはなぜ?」
そう思ったことはありませんか?
実はこの裏には、
海外の“インフレ経済”と、日本の“デフレ構造”
という、まったく逆の環境が関係しています。
富裕層はこの“差”を利用して、効率よく資産を増やせる仕組みを持っています。
この記事では、そのメカニズムをわかりやすく整理します。
■ 1. 富裕層の資産は「海外」にある
まず前提として、高所得者・富裕層の資産の多くは
日本国内ではなく 海外資産 にあります。
- S&P500
- オールカントリー(オルカン)
- 米国株ETF
- 海外不動産
- 外貨建て債券
これらは日本よりも成長率が高く、
インフレ(物価上昇)によって利益が増える仕組みになっています。
■ 2. 海外はインフレ → 企業の売上増 → 株価も配当も伸びる
インフレの国では、
- 物価が上がり
- 企業の売上が伸び
- 株価が上がり
- 配当金も増える
つまり 資産が自然と膨らむ環境 です。
富裕層にとっては、
ただ海外に投資しておくだけで資産が成長し続けます。
■ 3. 一方の日本:消費税で“デフレ圧力”が続く国
対して日本では、消費税を上げるたびに家計消費が落ち込みました。
- 消費が減る
- 企業の売上が伸びない
- 賃金も伸びない
- 経済全体が縮む
その結果、日本は30年以上
デフレまたはデフレ圧力の国と化しました。
最近は物価が上がっていますが、多くは
- 輸入物価の上昇(円安)
- エネルギー価格の高騰
といった “外から来たコストプッシュ型の物価上昇” です。
賃金が上がる健全なインフレではありません。
つまり、日本の本質的なデフレ構造は何も解決していません。
■ 4. 外で増やし、内で使う──富裕層が得をする“物価差”の仕組み
ここからが最も重要なポイントです。
富裕層は海外インフレで資産を増やし、
その増えたお金を デフレ状態の日本で消費する ことができます。
するとどうなるか?
- 外ではお金の価値が減り
- 日本ではお金の価値が高いまま
つまり、物価差が丸ごと利益になる のです。
たとえば…
◎例:海外投資で100万円増えた場合
もし日本の物価が横ばい、または下落しているなら
その100万円は日本で 150万円以上の価値 を持つこともある。
外で増やし、内で使う。
この差が“ご褒美”になる仕組みこそが
富裕層が消費税を歓迎する理由の本質です。
■ 5. なぜ富裕層は「デフレの日本」を望むのか

富裕層にとって理想の状態は、
- 外:インフレ → 資産が膨張
- 内:デフレ → お金の価値が高い
という最強の組み合わせです。
だから、
- 日本がデフレであっても問題ない
- むしろ消費税で需要が冷えた方が都合がいい
と考えてもおかしくありません。
経済構造が
“庶民には厳しく、資産家には優しい”
状態になっている理由の1つです。
■ 6. では、なぜあなたの生活は苦しいままなのか?
理由はシンプル。
- 消費税で需要が弱い
- デフレ圧力が続く
- 賃金が上がらない
- 生活が苦しくなる
つまり、日本がずっとデフレから抜け出せない背景には
消費税による需要縮小の影響 が横たわっています。
そして、その構造は
資産家にとっては都合がいい
ということも、今回のテーマの一部。
■ 7. 本当に必要なのは「積極財政」
日本のインフレは本質的ではなく、賃金も上がっていません。
必要なのは、
- 内需を作り
- 賃金を上げ
- 投資が回る環境を作る
そのための 積極財政と減税 です。
消費税を維持したままでは、
いつまでたっても庶民は豊かになりません。
■ まとめ

✔ 富裕層の資産は海外にある
✔ 海外はインフレで資産が伸びる
✔ 日本は消費税でデフレが続く
✔ 外で増やし、安い日本で使うと利益が最大化
✔ 日本のデフレは“誰のため”なのか?
あなたの生活が苦しい本当の理由は、
もしかするとこの“構造”にあるのかもしれません。
■ 最後に:あなたはどう思いますか?
「このデフレ、誰のためのデフレだと思いますか?」
記事の感想や意見をぜひ教えてください。
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